新築・リフォームを考えている
日々、気分を上げたい
家をオシャレにしたい
暮らしに「彩り」をプラスしたい
こんな方に「玄関ニッチ」をオススメします。
家を建てる時には、間取りから始まり、設備、建具、照明など多くの事を決める必要があります。
毎週のようにハウスメーカーさんとの打ち合わせに追われて、後回しになりがちになりますが「ニッチ」を押さえると日々の暮らしに「彩り」が出てきます。
ニッチとは?
一般的には「隙間」を意味しますが家を建てるときは「壁のちょっとしたくぼみ」を意味します。
何のために作るのか?
・収納として使う
・飾り用の棚として使う
主にこの2つの用途に分けられます。
収納としたいのか、飾り用の棚としたいのか、によって場所が変わってきます。
収納として使う
収納として使う場合、「収納」という目的がはっきりしていますが、ニッチは奥行きが10cm程度しかない、「浅い収納」です。
浅い収納には「出し入れする頻度が高い、小さなモノ」を置くのに向いています。
小物が多い場所は、洗面所、キッチン、トイレなどが挙げられます。
洗面所
【置くもの】
歯ブラシ、歯磨き粉、コップ、ブラシ、化粧品、カミソリ、整髪料、タオル
日常の利用頻度が高い洗面所には小物が多数あります。
収納の少ない洗面化粧台を使う場合は、ニッチを作り、そこに小物を置くと便利です。
水気が多い場所なのでカビ対策として、エコカラットなど調湿性のある壁材を使うなど工夫が必要です。
キッチン
【置くもの】
調味料
よくあるのが、キッチンの腰壁にニッチを作って、そこに調味料を置く使い方です。
お客さんが来ても見られず、キッチンのワークトップもスッキリします。
洗面所と同じく、キッチンに調味料用の収納が備わっている商品もありますので、それでも足りない場合は有効です。
デメリットとしては、ワークトップにモノが置いてあると出し入れしずらいといった点が挙げられます。
トイレ
【置くもの】
トイレットペーパー、芳香剤
補充用のトイレットペーパーを置いておく専用スペースとして使うとスッキリします。
芳香剤なんかを置いてもいいと思います。
ニッチを収納として使う場合、上で紹介したような使い方が考えられます。
しかし、どのご家庭にも収納に関しては、ある程度必要な場所に必要な収納があらかじめ備わっている事が多いため、その場合は無理にニッチを作って収納場所にする必要はありません。
ニッチは人目に見えるオープンなスペースになりますので、どちらかというと、次に紹介する飾り用の棚として使う方がニッチの使い方としては向いていると思います。
飾り用の棚として使う
飾り用の棚として使う場合、「見せる」事が目的になります。
少し話はそれますが、友人を招いて誕生日パーティをするとき、学校の文化祭をするとき、飾りをつけた事がある人は多いと思います。
飾りは何のためにするのでしょうか?
・・・答えは、「気分を盛り上げる」ためです。
飾りは、見た人を楽しい気持ちにさせてくれます。
家の中に飾りをすることで家の中が彩られ、日々の暮らしに楽しさが生まれます。
その結果、幸福感が生まれ、人生が豊かになります。
さてそれでは、飾り用の棚をどこに作ればよいでしょうか?
これは、
・誰に?
・何を?
を合わせて考えることで決まります。
誰に見せたいか?
大きく分けて、
・来客
・家族
に分けられます。
来客向けの場合は家の中の不特定の人が見るパブリックなスペースへ、家族向けの場合は家族限定のプライベートなスペースへ作るのが向いています。
ではパブリックなスペースとプライベートなスペースとは具体的にどんな場所でしょうか?
来客の場合を考えてみると、家に入っても大抵リビングまでですが、必ず入り口である玄関を通過します。
家に上がるまでいかなくても、玄関までは入ることも多いため、玄関やリビングへ続く廊下へニッチを作るとディスプレイ効果が最も高いです。
次に家族向けの場合を考えてみると、逆に来客があまり通らないリビング、ダイニング、洗面所、トイレ、階段が候補に挙げられます。
何を見せたいか?
来客向けは玄関やリビングへ続く廊下が最もディスプレイ効果が高いと上で書きましたが、玄関は人を迎え入れる場所です。
このため玄関には、美術品、植物、季節の飾り、WELCOMEのイニシャルオブジェなどを飾るのがオススメです。
玄関を開けて、まず目に入る場所にこのような飾りがあると、来客者のみならず家族も印象がグッと良くなり気分が上がります。
家族向けとしては、家族写真、子供の成長写真、子供の工作物、趣味のモノなどを飾るのがオススメです。
特に子供の写真や工作物を飾ると、子供たちの自尊心が育まれ、明るくポジティブな人間に成長する効果も期待できます。
場所はリビング、ダイニング、洗面所、トイレ、階段が候補と上で書きましたが、この中でうまくスペースが取れる場所であればどこでもよいと思います。
どこに作る事ができるか?
作りたい場所が決まってきたら実際に作れるかどうかを押さえておく事が大事です。
ニッチは壁をくりぬいて作ります。
ですので、壁に厚みがあるところなら作れます。
ただし、壁の中には家の強度を保つ為に✕状に走る柱 (筋交い (すじかい) ) が必要な壁があります。
このような壁では筋交いをかわした位置にニッチを作る必要があります。
それと、寒冷地では家の周りの壁には断熱材が入りますので、家の周りの壁には作れません。
間取りが出来上がってきた場合なら図面である程度確認することはできますが、作りたい場所に作れるかどうかはハウスメーカーさんに確認するのが確実ですのでハウスメーカーさんへ相談することをお勧めします。
間取りを決める前であれば、事前にハウスメーカーさんへ希望を伝えておくとよいと思います。
照明をつけると格段に華やかに
飾り用の棚としてニッチを使う場合、小型の照明をつけると高級感・オシャレ感が増して「格段に華やかな演出」ができます。
この写真は我が家の例ですが、横長の玄関ニッチを作ってもらい、そこへ小型の照明を2つ、つけてもらいました。
この写真は家の引き渡し前に一般公開したオープンハウスにて、ハウスメーカーさんの手で玄関ニッチに飾り用の植物を飾ってもらっていた状態を撮ったものです。
自分の家ながら、オープンハウスで玄関を開けて、すぐに目に入ってきたこの飾りに感動を覚えました。
ディスプレイしてくださったハウスメーカーさんのセンスが光っています。さすがはプロですね。
すごく喜んでいたら、飾り一式このままプレゼントして頂けました。
我が家のニッチ
我が家のニッチのディスプレイ例をご紹介します。
玄関ニッチ
春~夏にかけての飾りです。
※玄関の天井の照明もついていますが写真はニッチの照明の方が明るく撮れてしまったため相対的にニッチの周りが暗く写ってしまいました。
ハロウィンの飾りです。
クリスマスの飾りです。
季節ごとに置くものを変えて楽しんでいます。
ニッチの照明が置き物をイイ感じで照らしてくれます。
大したものを置いてないのに、ライトアップされて高級感・オシャレ感が増しています。
ただし、ニッチの照明は玄関の照明と連動するようにしましたので、特に夜に効果を発揮します。
階段ニッチ
玄関ニッチの他に、階段の踊り場にもニッチを作ってもらいました。こちらは照明なしです。
ここには家族向けへ、子供たちの写真を飾っています。
子供たちも自分の写真が飾られて嬉しそうです。
※後で思いましたが、ここにも照明つければよかったです。玄関へ照明をつけてみて感じましたが、照明があるのとないのでは感じ方がだいぶ違います。
気になる費用は?
これは我が家のケースのご紹介になり、あまり参考にならないかもしれませんがサービスで作って頂きました。
ニッチは大工さんが作りますが、頼まれるのは、やぶさかではないそうですし、大工さんからすると少しの手間で出来るようです。
しかしながら、壁に穴を開けて、クロスをくぼんだ所へ合わせてはるのは確実に大工さんの手間が増えます。おまけに照明までつける場合は電気工事の部材や手間も増えますので、普通は追加費用がかかると考えた方がよいです。
ここはハウスメーカーさんにご確認下さい。
まとめ
これから家を建てる人、リフォーム予定の人は来客者も家族も必ず通る「玄関」へニッチを作ることをオススメします。
そして、可能なら「照明付き」にすることを強くオススメします。
何もない場合と比べて、格段に華やかになり、日々気分が上がること間違いなしです。