かといって、暖まるときもあるし…故障じゃないのかな???
パネルヒーターがある雪国の家に住む人向けの記事になりますが、こんな悩みを解決できる1つの事例としてこの記事を書きました。
この記事を読めば、
パネルヒーターが暖まったり暖まらなかったりする原因が分かる
可能性があります。
なぜなら、実際にコジロウはこの悩みを抱えていて、解決できたからです。
気になった方は、どうぞじっくり読んでみてくださいね。
背景
パネルヒーターについて
昨今、家を建てると基本的にセントラルヒーティングです。
セントラルヒーティングとは、家の中に設置されたボイラーをリモコンパネルでONすることにより、各部屋へ配置されたパネルヒーターが一斉に暖まる事で、家全体が均一に暖まるようになる仕組みの事です。
各パネルヒーターには温度調整用のバルブが用意されていて、パネルヒーター毎に温度を調整できるようになっています。
入居時の冬
さて、我が家ももれなくセントラルヒーティングになりました。
入居したのは2月下旬。
冬もそろそろ終わりに差し掛かってきた時期です。
とはいえ、コジロウの住む北海道はまだまだ寒く暖房は欠かせません。
入居直後は、子どもたちがまだ小さかった事もあり、夫婦の寝室に家族5人で集まって寝ていました。
寝室のパネルヒーターは正常に動作していましたが、子どもたちが寝ている間に間違ってパネルに体につけて低温やけどをする事を心配して、ほぼつけていませんでした。
この時はまだ異常に気づいていません。
2回目の冬
時は経ち、2回目の冬がやってきました。
この時は、長女が部屋で寝るようになりました。
しかし、長女が怖がるのでコジロウが長女の部屋で一緒に寝ていました。
そして、この冬、パネルヒーターの異常に気づき始めました。
ところが、何日も様子を見ていると、暖まるときもあります。
入居の際、
「各パネルヒーターには温度センサーがあって室温が高いと温まらない事がある」
と説明を受けていたため、バルブも低めで使っていたのもあって、
こんなもんなのかな?
と思っていて、冬を越しました。
3回目の冬
さらに時は経ち、3回目の冬がやってきました。
まだ、コジロウは長女の部屋で寝ています。
この年は、異常を確信しました。
他のパネルヒーターは温度調整バルブの数値が1でもじんわり暖まっているのに、この部屋だけ5にしてもじんわりすら暖かくならない。
ガス屋さんと一緒に確認
ハウスメーカーさんに見てもらったところ、温度センサーの異常ではないか?と推測。
部品交換のため、ガス屋さんに来てもらう事になりました。
で、実際にガス屋さんに状況を説明し、暖房をつけて暖まるか確認したところ、バルブをMAXの9にしてもやはり暖まらない。
他の部屋と比較すると、長女の部屋だけが暖まっていません。
ガス屋さんに確認してもらったところ、温度センサー異常でもない模様。
原因判明:他のパネルヒーターで温水が止まっていた
「ボイラーを調べさせてください。」
と言われ、
ボイラーを調べてみてもらっていたところ、ボイラーから各パネルへ温水を送る圧力にも問題はない模様。
しかし、ボイラーの中に入っていた図面を見て、一言、
「…もしかしたら、寝室で温水が止まっているかもしれません。」
と。
よく聞くと、
「パネルヒーターのバルブの数値に連動して次のパネルに温水を通すかどうか設定できるんですよ。」
「寝室と問題の部屋は同じ系統なので、この可能性があります。」
との事。
つまり、
寝室のパネルヒーターのバルブが0だった場合、長女の部屋には温水が流れない
可能性がある、ということです。
…ということで、
寝室のパネルを確認してもらったところ、ガス屋さんの予想通り、コレが原因でした。
調整で解決
寝室のパネルヒーターを六角レンチっぽい工具でカチャカチャと調整してもらったら、あっさり暖かくなりました。
その時間、わずか1分。
直すのはすぐでした。
■ 調整前
寝室のバルブ | 長女の部屋のバルブ | パネルの暖まり方 |
0 | 9 | 暖かくならない |
9 | 9 | 暖かくなる |
■ 調整後
寝室のバルブ | 長女の部屋のバルブ | パネルの暖まり方 |
0 | 9 | 暖かくなる |
9 | 9 | 暖かくなる |
まとめ:他のパネルのバルブと連動している事がある
バルブ全開にしてもパネルヒーターが全く暖まらない、
ということがあったら、
温水が流れてくる、前のパネルのバルブに連動していることで、温水が流れてこない可能性があります。
我が家のように、ある部屋ではバルブを低め、あるいは0にして使う、といったケースで起こりうる問題です。
この場合は、
パネルのバルブによらず温水を次のパネルへ通すように調整する
ことで解消する可能性があります。
ちなみに、ガス屋さんに
「こういう事はよくあるんですか?」
と聞いてみたところ、
「あんまり聞かないですね…。」
という回答でした。
確かに、自分でネットで調べた時はこんな情報は見つけられませんでした。
改めて考えてみると、なぜこんな設定ができるようになっているのか不思議でなりませんが、何か理由があるんでしょうね。
結局のところ、
異常があればガス屋さんに調べてもらうのが一番なのですが、
原因として、この可能性がある、
ということを知っておくだけで、すぐに異常と気づけて連絡できるので、知っておいて損はないです。
きっと同じような事で悩んでいる人がどこかに必ずいるだろうと思ってこの記事を書きました。
この記事を読んだ一人だけでもお役に立てれば幸いです。
それでは!