注文住宅で家づくりを考え始めたら、まずは一括資料請求してハウスメーカーを絞り込んでいくのがオススメです。
しかし、ポイントを押さえておかないとしつこい営業を受けてしまう恐れがあります。
この記事では一括資料請求するときにしつこい営業にあわない方法とその他の注意点について解説します。
これから家を建てたいと考えている方はぜひ参考にしてくださいね。
注文住宅の資料を無料で入手する4つの方法
注文住宅の資料を入手するには次の4つの方法があります。
家づくりを考え始めたばかりの人は4つ目のWEBから一括資料請求する方法がオススメです。
ハウスメーカー各社のWEBサイトから申し込む
大抵のハウスメーカーはカタログなどの資料をWEBから請求できるようになっています。
資料は商品カタログ、性能カタログ、プラン集など予め各社で用意されているものがあり、大体3冊まで欲しいものを選べるようになっています。
資料請求するにはWEBサイトへ氏名、住所、電話番号、年齢、職業などの情報を入力する必要があります。
気になるハウスメーカー毎に資料請求するとなると、同じような内容を何度も繰り返し入力する必要があり結構な手間になってしまいます。
住宅展示場で直接もらう
住宅展示場へ直接行き、興味のあるハウスメーカーのモデルハウスを見学するときにもらう方法です。
実際の家を見れるので情報量が多いのですが、営業さんに根掘り葉掘り聞かれるので1件1件回るのに時間がかかります。
各社のWEBサイトで申し込みするときと同じく、氏名、住所、電話番号、年齢、職業などを記入する必要があります。
オープンハウスで直接もらう
ピンポイントで気になるハウスメーカーのオープンハウスへ行き、見学するときにもらう方法です。
オープンハウスとは?
実際に家を建てた人の家を入居前に見学させてもらえるサービスです。ときどき新聞のチラシで案内があります。一度、住宅展示場へ家を見に行くと後日郵送で案内が届いたりします。
住宅展示場と同じく実際家を見れるのですが、やはり営業さんに根掘り葉掘り聞かれます。
さらにピンポイントで見に行くことになるので住宅展示場を回るよりも時間がかかります。
ただ、住宅展示場のオプション満載モデルハウスと違って、実際に他の人が建てた現実的な家を見れるのがよい点です。
一括資料請求できるWEBサイトから申し込む
ハウスメーカー各社の資料を一括資料請求できるWEBサイトを使う方法です。
家づくりを考え始めた段階ではまずここから始めるのがオススメです。
先に挙げた3つの方法は1件1件に時間がかかるため、各社の資料を一度の入力で一気にもらって候補のハウスメーカーを絞り込んでから進めていったほうが効率がよいです。
優先順位
無料で一括資料請求できる厳選サイト2選
無料で一括資料請求できるサイトはいくつかありますが特にオススメな有名サイトを2つご紹介します。
無料で使える一括資料請求サイト
どんな人向け? | オススメサイト |
始めたばかりの人 | ライフルホームズ |
要望が固まっている人 | タウンライフ |
ライフルホームズ
\無料・最短5分/
特徴
・提携数が圧倒的に多い
・絞り込み方法が豊富
家づくりを考え始めたばかりの人へオススメなのはライフルホームズです。
家づくりを考え始めたばかりだとイメージもつきにくいですよね。
ライフルホームズなら気になるハウスメーカーのカタログをスマホやパソコンからまとめてカンタンに請求できます。
選び方
・建てたい都道府県、市から選ぶ
・テーマから選ぶ
・建物価格から選ぶ
・住宅メーカーから選ぶ
複数の方法から選べるのであなたにあった方法を選びましょう。
うれしい特典
・「家づくりノート」がもらえる
ライフルホームズから一括資料請求をすると、家づくりのためのお金や土地、スケジュール、見学会など知っておきたいことをまとめた「家づくりノート」がもらえます。
これから家づくりをする人にとってきっとお役に立つでしょう。
\無料・最短5分/
タウンライフ家づくり
特徴
・間取りプラン
・資金計画
・土地提案
がもらえる
建てたい家の具体的な要望がある程度固まっている人はタウンライフがオススメです。
選択形式の質問に答えていくだけで間取りプランと資金計画がもらえます。
相見積をもらって比較検討したい人に向いています。
聞かれる質問はこちら
・間取りは?(○LDK)
・家族構成は?(大人○人、子供○人)
・こだわりは?(パントリー、アイランドキッチン、…)
・建物予算は?
・土地の大きさは?
・土地予算は?
など
間取りプランや標準仕様は各社異なりますので、出てきた見積結果は厳密な比較にはなりませんが、ハウスメーカー間で概算価格に比較するのに役立ちます。
うれしい特典
・「成功する家づくり7つの法則」がもらえる
タウンライフから一括資料請求をすると、家づくりに役立つ情報が49ページにわたり詰まった「成功する家づくり7つの法則」がもらえます。
一括資料請求のデメリット・注意点
デメリットや注意する点は8つです。
1つずつ順に解説していきます。
営業電話がかかってくる可能性あり
ここが最も注意すべき点です。
一括資料請求以外の方法でも同じですが、資料をもらうためには電話番号の情報は必ず伝えなければならない項目です。
当然ながらハウスメーカーは家を売るのが仕事です。
このため、電話番号を伝えてしまうとハウスメーカーによってはしつこい営業電話がかかってきてしまう可能性があります。
地元の優良工務店が入っていない
一括請求できる業者は大手のハウスメーカーばかりで、地元の工務店は入っていないケースが多いです。
地元の優良工務店も資料をもらいたい場合は個別に請求する必要があります。
裏を返すと、ネームバリューのある大手のハウスメーカーで家を建てたいと考える人にとっては一回で資料請求ができるので問題になりません。
地域に対応していないメーカーも含まれている
建てたい地域で建てられないハウスメーカーが混ざっていることがあります。
耳慣れないハウスメーカーがなぜか選択できるようになっていることがあるんですね。
資料を請求しても対象エリア外として断られることがありますが、検討対象から外して淡々と進めましょう。
多すぎると絞りこむのが大変
多くのハウスメーカーから資料が届くと目移りしてしまい、どこがいいのか迷ってしまいます。
選択肢が多いのは良いことですが裏を返すと自分でしっかりと判断しなければなりません。
そのためにあらかじめ判断基準を考えておくとよいでしよう。
判断基準は後ろの方で解説する家を建てる目的を考えると自ずと固まってきます。
メーカーによって内容がピンキリ
ハウスメーカーによって規格住宅のカタログだけのところもあれば、間取りプラン、性能カタログ、施行事例集、家づくりのノウハウ、と充実したメーカーもあります。
メーカーごとに内容がまちまちなので完全な比較がしにくいです。
しかし、資料が少なかったり資料の質が低いということは、それなりのメーカーという判断にもなります。
資料がこないケースがある
遅いメーカーで2週間後、場合によっては資料がこないハウスメーカーもあります。
エリア対象外という可能性もありますが、こないケースがあるという事を念頭に置きましょう。
これもメーカーを絞り込む1つの判断材料になりますね。
標準仕様が分かりにくい
ハウスメーカーにより標準仕様は異なります。
各社のカタログは高いグレードで紹介されることが多いため、標準仕様がわかりにくい可能性があります。
例えば窓ガラスでいうと、トリプルガラスが標準仕様のメーカーもあればオプションの場合もあります。
価格が安いメーカーを選んだ結果、欲しい設備がオプションになっていて、かえって高くつくことも十分あります。
もらった資料で標準仕様が不明確な場合は、実際に展示場へ行ったときに必ず確認しましょう。
営業担当が自動的に決まってしまう
営業担当が自動的に決まってしまいます。
ただ、これは住宅展示場やオープンハウスへ行ったときも同じことが言えます。
基本的に最初に担当した営業マンがそのまま担当になります。
しかし、担当者の対応に問題があったりウマやセンスが合わなければ変更することはできます。
変更したい場合は担当者の上司に相談すると考慮してくれます。
一括資料請求のメリット
メリットは3つです。
1つずつ順に解説していきます。
意外な優良メーカーの見落としを防げる
色んなハウスメーカーを知ると、自分が気づかなかった優良メーカーとの出会いがあります。
例えば、
セキスイハイムに憧れていたけれど、一条工務店の全館床暖房のほうが自分には合っていた
とか、
暖房は一条工務店の全館床暖房がベストだと信じていたけれど、スウェーデンハウスはパネルヒーターだけでも床が十分暖かかった
とか。(あくまで例えです)
人の思い込みというのはあなどれません。
時短になる
各社のWebサイトから個別に資料をもらおうとすると何度も同じ内容を入力する必要があります。
しかし、一括資料請求サイトから申し込むと一度の入力で済むので圧倒的に時短になります。
子育てで忙しいご家庭には特にオススメです。
事前に家でじっくり検討できる
住宅展示場へ行った場合、営業に根掘り葉掘り聞かれるので、1件のモデルハウスを見るのに1~2時間かかることもザラです。
小さな子供がいる場合、子供がイタズラしないか注意しながら見学する必要があるので親が疲れてしまいますし、子供も飽きてぐずりだします。
なので、しっかり見れるのは1日2~3件くらいと思った方がいいでしょう。
そうなると、見たいハウスメーカーを全て回れずに日を改めてまた行くハメになります。
やがて何度も行くのがおっくうになり、ハウスメーカー選びがおろそかになってしまいがちです。
しかし、一括資料請求は家でじっくり見る事ができるので、自分たちにとって優先度の高いハウスメーカーを冷静に見極めやすいんです。
一括資料請求をする前に押さえておくこと
家を建てる目的をはっきりさせておく
家づくりを始める前に、家族で家を建てる目的をはっきり確認しておきましょう。
なぜなら、目的があやふやだと不必要な設備が増えたり使いにくい間取りの家を建ててしまい、結果的に失敗する可能性が高まるからです。
例えば、下の表のようなイメージです。
目的 | 手段 |
子育てがしやすい環境がほしい | 子供に目が行き届くオープンなLDK |
暖かい家で暮らしたい | 高断熱・高気密のハウスメーカー |
家事を楽にしたい | 家事ラクな間取り、動線 |
日々の光熱費を安くしたい | ZEH、創エネ住宅 |
通勤、通学をラクにしたい | 駅、バス停に近い土地 |
ポイント
目的をはっきりさせることで失敗を回避しやすくなる
概算でも予算を決めておく
概算の予算を押さえておきましょう。
家づくりを始めるとオプションで設備をグレードアップしたくなるときがあります。
どこかで線引きしないと、百万円単位で予算オーバーしかねません。
そうならないためにも、あらかじめ概算でも予算を決めておくことが大事です。
予算の決め方はこちらの記事が参考になります。
一括資料請求のコツ
一括資料請求をする際のコツを2つご紹介します。
備考に電話・訪問NGと書いておく
電話・訪問営業を避けるためは、資料請求時のフォーム備考欄へ次のように書いておきましょう。
ポイント
「恐れ入りますが電話・訪問での営業はご遠慮ください。必要な時はこちらからご連絡させて頂きます。」
これでほぼ電話や訪問営業はしてこないはず。
しかし、電話をかけてくるハウスメーカーも中にはいます。
あまりにもしつこい場合は対策しつつ検討対象から外した方が無難かと思います。
お客さんの気持ちを無視して営業をしてくる会社にお客さんの要望が理解できるとは思えませんよね。
譲れない条件があれば書いておく
見積・間取りプランがもらえるサイトでは要望を書いておきましょう。
で決めた目的を元に、優先順位の高い順に箇条書きで要望を書いておくとハウスメーカー側でもあなたの意図を汲み取りやすくなります。
その結果、自分に合った間取りプランができあがってくる可能性が高まります。
注文住宅で家を建てる場合、一発で間取りが決まることはまずないでしょう。注文住宅で家を建てるなら間取りの打ち合わせを何度も重ねる必要があります。
それでも自分のイメージに近いプランの方が完成まで近いですからね。
しつこい営業への対策4つ
資料請求の際、備考に電話や訪問の営業を遠慮してほしいと書いたにも関わらず、電話や訪問営業を受けたときの対処法を4つご紹介します。
はっきり断る
まずは、はっきり断りましょう。
例えば次の通り。
断り方の例
「資料を申し込んだときにも書きましたが、まずは各社の資料をじっくり見て比較検討します。詳しくお聞きしたいことがあればこちらからご連絡させて頂きますので、電話や訪問での営業はご遠慮頂けませんか。」
基本的に営業マンはノルマ達成のために家を売りたいのです。
他にも上司からの圧力、ひやかしではないことの確認目的もあるでしょう。
しかし、このような動機で行動するハウスメーカーは果たして本当にあなたの立場に立って親身に家づくりをしていくパートナーになってくれるでしょうか?
無視する
断ってもしつこく営業してくる人はなかなかのハートの持ち主ですが、あまりにしつこい場合は
無視
でいいと思います。
着信が何度も来るかもしれませんがひたすら無視でOKです。
着信拒否
それでもしつこく電話がくる場合は
着信拒否
発動です。
着信拒否の方法はこちらを参考にしてみてください。
お断りサービスを使う
「ライフルホームズ」はカタログ請求のみのため、比較的営業電話や訪問は少ないです。
一方「タウンライフ」では間取りや資金計画までハウスメーカーが手間ヒマかけてきますので、その分営業もかけられる可能性が高くなります。
そのためか「タウンライフ」ではハウスメーカーからの営業をあなたに代わってお断りするサービスがありますので使いましょう。
直接断るのが苦手・・・という優しいあなたにうれしいサービスです。
資料が来たら3~5社に絞り込もう
各メーカーの特徴を押さえる
資料が来たら、特徴を押さえましょう。
その特徴が、あらかじめ考えておいた目的が達成できるハウスメーカーかどうかざっくり判断します。
(目的の例)
目的 | 手段 |
子育てがしやすい環境がほしい | 子供に目が行き届くオープンなLDK |
暖かい家で暮らしたい | 高断熱・高気密のハウスメーカー |
家事を楽にしたい | 家事ラクな間取り、動線 |
日々の光熱費を安くしたい | ZEH、創エネ住宅 |
通勤、通学をラクにしたい | 駅、バス停に近い土地 |
目的を達成できなそうなハウスメーカーは検討対象からバンバン外していきましょう。
概算予算に合うかを確認する
資料の中に見積や間取りのプランが含まれていた場合、あらかじめ考えておいた概算の予算に合うかどうか確認しましょう。
200~300万円くらいのオーバーなら間取りや設備の見直しで何とかなる可能性はありますが、500~1000万円くらいオーバーしてしまう場合はさすがに無理があります。
その場合は検討対象から外すか、検討の優先順位を落としましょう。
実際の家を見に行こう
住宅展示場へ行く
ハウスメーカーを絞り込んだら、住宅展示場へ行きましょう。
確認すべきことは次の通り。
ポイント
・営業の対応はよいか?
・望んだ家を建てられそうか?
・どこまでが標準仕様か?
・予算は合うか?
これらの点を押さえながら、あなたに合ったハウスメーカーをより絞り込んでいきましょう。
注意点として、住宅展示場のモデルハウスは
オプションだらけ
ということ。
住宅展示場と同じくらいの家を建てられると思ってはいけません。
どんなにいい家を建てられるかお客さんに見てもらうための家なのでハイグレードな設備が満載です。
一般的な家より1000~3000万くらい高いと考えていたほうがよいです。
オープンハウスへ行く
必ずオープンハウスにも行きましょう。
オープンハウスとは実際に他の人が建てた家を入居前に見学できるイベントのことです。
施主に了承を得て多くのハウスメーカーが実施しています。
ちなみに、営業マンに「この家を建てるとしたらいくらかかるの?」と聞くと「本当はダメなんですけど……」と言いつつコッソリ教えてくれたりします。
モラル的にいかがなものかと始めは思っていましたが、コジロウが聞いたところ、どこのハウスメーカーでも聞くと大抵教えてくれました。
実際のところ、自分の予算に合うか確認するためには教えてもらわないとその先の検討に進みにくいので教えてもらえたのはありがたかったですね。
とはいえ、自分の家を建てたときにオープンハウスとして公開したら恐らく建物価格は営業さんにコッソリ言われてしまうので、心配な人は建てるときに営業マンからお誘いを受けたらオープンハウスは断った方が無難そうです。
よくある質問
Q なぜ無料なの?
A 一括請求サイトの運営会社は各ハウスメーカーから広告費をもらって運営しているからです。
Q 営業マンに高い家を買わされないか心配です
A しつこい営業の断り方は本サイトのこちらをご覧ください。
ハウスメーカーも決まって本格的に話が進みそうになったら早めに予算を営業マンに伝えておくと予算に収まるように提案をしてくれるでしょう。
Q 契約は必ずしないといけない?
A しなくてOKです。
一括資料請求サイトの運営会社はハウスメーカー各社からの広告費で運営しています。
契約に至らなくても問題ありません。
まとめ
注文住宅で家を建てようと思ったら、いきなり住宅展示場へ行くのではなく、一括資料請求をするのがオススメです。
各社の資料を見て自分にあったハウスメーカーを絞り込んでから家を見に行くと効率的に回れて失敗もしにくいでしょう。
無料で使える一括資料請求サイト
どんな人向け? | オススメサイト |
始めたばかりの人 | 注文住宅資料請求【LIFULL HOME'S】 |
要望が固まっている人 | タウンライフ |
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